子どもが急に幼くなったように感じます。

2020.4.17
  • 保護者
子どもが急に膝に寝転んでくるなど振るまいが幼くなったように感じます。問題はありませんか?
  • 副島賢和
 子どもは、辛かったり、危機が迫ったりすると、年齢より幼くふるまったり、今までできていたことができなくなることがあります。これは「退行(幼児返り)」と呼ばれる現象で、小さな子どもだけでなく、小学生や中学生でも起こります。

 言葉で「怖いよ」、「不安だよ」などと表現するだけでなく、行動で表したり、「背中が痛い」「肩が痛い」「熱が出る」などの身体症状が出たりすることもあります。子どもたちからのそうした声は、安心したいというサインです。そんな時は、「お母さん(お父さん)と一緒だと安心だよね」「ひとりになるのがいやだよね、トイレについていってあげるから大丈夫だよ」と安心させてあげたり、「なんかちょっと元気ないわねえ」「疲れちゃった?」「ちょっと寂しいのかな?」などと声をかけたりしてみてください。

 大事なのは、子どもたちの行動や言動を認め、「あなたの変化や感情に気がついているよ」というメッセージを言葉や態度で伝えてあげることです。
参考
NPO法人Your School
「風のたより~病弱教育の視点がコロナによるこの状況のお役に立てるかも~」その1-2『ふれる』
監修者プロフィール

副島賢和 (そえじま・まさかず)

昭和大学大学院保健医療学研究科准教授、昭和大学病院内学級担当。25年間公立小学校教員として勤務。2006年、昭和大学病院内「さいかち学級」(品川区立清水台小学校 病弱・身体虚弱児特別支援学級)担任となる。学校心理士スーパーバイザー。ホスピタル・クラウンとしても活動。ドラマ『赤鼻のセンセイ』(日本テレビ/2009年)のモチーフ。「プロフェッショナル仕事の流儀」出演(NHK/2011年)。2014年より現職。

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    監修者
    昭和大学大学院保健医療学研究科准教授
    副島賢和
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    監修者
    兵庫県立大学教授
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