親の留守中、子どもだけで過ごしてもらうポイントはありますか?

2020.4.17
  • 保護者
仕事をどうしても休めないので、子どもを家において出かけざるをえず不安です。
親の留守中、子どもだけで過ごしてもらうポイントはありますか?
  • 副島賢和
 一人で留守番をするのは、子どもにとっても不安なことです。保護者の不安は、子どもにも伝わりますから、まずは保護者自身が安全・安心でいられるように、という視点を持つことが大切です。

 子どもと一緒に留守番中の一日のスケジュールを立てて、その日にすることを決めておくといいでしょう。「お父さん(お母さん)が出かけたら朝ごはんで使ったお皿洗いをする」など、ルーティンを決めておくと、留守番のモードに入りやすくなるかもしれません。体を動かすことや家庭での役割も入れるといいでしょう。子ども自身が考えることが大事です。

 留守番中に来客や配達、電話などがあった時、どのように対応をするかを予め決めておくことも必要です。「来客や電話にはすべて出ない」「インターフォンは知っている人の時だけ対応する」など、無理なくできて、保護者も子どもも安心できる方法を子どもと相談しながら決めてみてください。

 いざという時の連絡の取り方も決め、練習しておくといいでしょう。「毎日●時にお母さん(お父さん)に電話する」とルーティンに組み込んでおくなどもいいかもしれません。

 保護者が留守の間、子どもはとても頑張っています。子どもが好きなお菓子などをおやつに用意しておいて、留守番の楽しみをつくってあげることもポイントです。そして、帰宅したら、「ひとりで留守番できて偉かったね」「家のことをやってくれて助かったよ。ありがとう」などと子どもの頑張りを認めて感謝し、その日の子どもの話を聞いてあげてください。
監修者プロフィール

副島賢和 (そえじま・まさかず)

昭和大学大学院保健医療学研究科准教授、昭和大学病院内学級担当。25年間公立小学校教員として勤務。2006年、昭和大学病院内「さいかち学級」(品川区立清水台小学校 病弱・身体虚弱児特別支援学級)担任となる。学校心理士スーパーバイザー。ホスピタル・クラウンとしても活動。ドラマ『赤鼻のセンセイ』(日本テレビ/2009年)のモチーフ。「プロフェッショナル仕事の流儀」出演(NHK/2011年)。2014年より現職。

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