最近、よく聞くジャーナリングって何?
2025.1.11
- 中学生
最近、よく聞くジャーナリングって何ですか?
ストレス解消になるって本当?- 冨永良喜
ジャーナリングとは、日記やメモを書くことで自分の感情や思考を整理し、心のケアを行う手法です。ストレス解消や自己理解の促進、感情のコントロールに役立つとして注目されています。心理学でも感情表出の方法として効果が認められており、自分の気持ちを「文字にする」ことで冷静さを取り戻しやすくなるのが特徴です。
ジャーナリングの良いところは、特別な道具がいらず自由に始められる点です。ノートや紙、スマホのメモ機能など、どんな媒体でもOK。書く内容も「何を書けばいいの?」と迷う必要はありません。
例えば、「今日はこんなことがあった」「これが嫌だった」といった出来事でも、「今、何を感じているか」といった感情でも、自分の思うまま自由に書けば大丈夫です。
もし書くことに困ったら、いくつか質問を自分に投げかけてみましょう。「今日一番嬉しかったことは?」「今、何が心配?」「最近自分が頑張ったことは?」などをきっかけにするとよいでしょう。
また、ポジティブな面に目を向ける練習も効果的です。「友達と話せて楽しかった」「明日は好きな科目がある」といった小さなことでも書き出すことで、心が軽くなり前向きな気持ちを育てることができます。
ジャーナリングを続けると、自分自身と向き合う習慣が身につきます。間違いや書き損じを気にせず、気軽に始めてみてください。
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監修者プロフィール
冨永良喜 (とみなが・よしき)
兵庫教育大学名誉教授。博士(心理学)。元日本ストレスマネジメント学会理事長。専門は災害臨床心理学。阪神・淡路大震災、四川大地震、東日本大震災などで被災地の心のサポートに入った経験から、学校において、心の健康授業の普及をめざす。