部活動の大会が中止になってしまいました。どうしたら気持ちが切り替えられますか?
2020.7.14
- 中学生
目標にしていた部活動の大会の予選が中止になってしまって、今まで何のために練習してきたのか、という気持ちになっています。この気持ちのままだと、勉強にも身が入りません。どうしたら気持ちが切り替えられますか。
- 田中ウルヴェ 京
めざしていた大会がなくなってしまったことは本当に残念でしたね。「今まで何のために練習してきたのか」という言葉の経緯を想像すると、おそらく一生懸命練習を続けてきたのだと思います。「今までの時間は何のためだったのか」と思えるということはそれだけ「時間を費やした」という想いがあるからでしょう。それだけあなたは「何かに没頭できた」ということでもあります。なので、私にとっては、次の言葉があなたから出ることに少し疑問を感じます。「この気持ちのままだと勉強にも身が入りません」という言葉の意味があまりよくわかりません。おそらく、もっと違う悩みがあなたにあるように感じます。そもそも、「気持ち」というものはそんな簡単に「切り替えたり」できるものではありません。とくにあなたが一生懸命部活に頑張っていたのであれば、なおさらです。
まずは自分が感じていることをありのままに言葉にしてみましょう。うまく言葉にできない人は、「いま、私は本当はなにを考えている?」「本当は何かに怒っている? 許せないと思っている?それとも悔しい?悲しい?」と自問してみてください。そして本当の気持ちが出てきたら、「それはなぜ?」と「自分へインタビュー」をするつもりでとりくんでみてください。「なぜ」と掘り下げていくことで、今の本音とその理由が見えてくるはずです。本当の「悩み」をしっかり自分で知ることができると、そこから解決方法を見いだしていくことが可能です。
まずは自分が感じていることをありのままに言葉にしてみましょう。うまく言葉にできない人は、「いま、私は本当はなにを考えている?」「本当は何かに怒っている? 許せないと思っている?それとも悔しい?悲しい?」と自問してみてください。そして本当の気持ちが出てきたら、「それはなぜ?」と「自分へインタビュー」をするつもりでとりくんでみてください。「なぜ」と掘り下げていくことで、今の本音とその理由が見えてくるはずです。本当の「悩み」をしっかり自分で知ることができると、そこから解決方法を見いだしていくことが可能です。
- 参考
- 『人生最強の自分に出会う 7日間ノート 超一流のメンタルをつくる感情整理プログラム』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
監修者プロフィール
田中ウルヴェ 京 (たなかウルヴェ・みやこ)
1967年東京生まれ。1988年ソウル五輪シンクロ・デュエットで銅メダル獲得。日・米・仏のシンクロ代表チームコーチを10年間歴任。91年渡米し、米国大学院で修士号取得(専門はスポーツ心理)。日本スポーツ心理学会認定メンタルトレーニング上級指導士。トップアスリートからビジネスパーソンなど幅広くメンタルトレーニングを指導。2017年IOC国際オリンピック委員会マーケティング委員に就任。スポーツ庁スポーツ審議会委員。報道番組レギュラーコメンテーターを多数務めている。フランス人の夫と一男一女の母。