学校へ行きたくない理由を明確に言えない子どもの心の中は、どのように理解すれば良いのでしょうか?
2025.6.27
- 教職員・保護者
- 福島美由紀
子どもが「分からない」「特に理由はない」と言う時、保護者や教職員など周りの大人は非常に難しさを感じます。これは、子ども自身が自分の感情や辛さを言葉(言語)にできていない場合が多いからです。このような場合、言葉ではない関わりを通じて、子どもの心に触れる工夫をするとよいでしょう。最も推奨するのは、「一緒に遊ぶ」ことです。
言葉で聞き出せなくても、遊びを通じて非言語的につながり、安心感を与えるこ
とができれば、子どもは少しずつ心を緩めてくれます。そうすることで、心の中にある不満や悲しみ、苦しみが、現実世界でどうすれば軽減されるのかを探ることができます。
例えば、ゲームが好きな子どもなら、教職員や保護者も一緒にゲームをしてみるのはどうでしょうか。ゲームの中では、子どもは比較的早く達成感を得たり、自分を評価したりします。これは、現実世界での「満たされていない」「注目されたい」「認められたい」という欲求を映し出している場合があります。まずは「わからない」という状態を受け入れ、遊びという行動を通じて「協働調整」を試みることが大切です。
-
★『こころの健康サポート部』新聞版(PDF)はこちらから
- 取材・編集
- 社会応援ネットワーク
監修者プロフィール
福島美由紀 (ふくしま・みゆき)
スクールカウンセラーとして約20年間、小中高等学校で勤務。看護学校2校の非常勤講師として「カウンセリング理論」「メンタルヘルスマネージメント」の講義を担当。スクールカウンセリングでは、不登校、非行、いじめ、友人問題、発達障害のほか、育児不安や家庭の問題など、さまざまな悩みに対応。子どもや保護者の悩みを聞くだけでなく、教職員の相談、研修や講演会、教育プログラムなども手掛ける。

