小学校高学年の児童が「死」に強い興味を示したり、「自殺する」と宣言したりQ する場合、どのように対応すべきでしょうか?
2026.1.5
- 教職員・保護者
- 福島美由紀
小学校高学年(10~12歳頃)は前思春期にあたり、心の発達において非常にデリケートな時期です。「10歳の壁」とも言われ、つまずきやすかったり、「死」や神、幽霊といった目に見えない神秘的なものへの感受性が非常に高くなります。
子どもたちが現実と非現実の区別があいまいになっている可能性を考慮し、大人が少し示唆的に関わる必要があります。アニメやゲームの影響で、「死んでもまた生き返る(転生)」といった世界観が作られ、子どもたちが死の不可逆性を実感できていない場合があります。対応する際のポイントは2つあります。
❶事実を丁寧に伝える
❶事実を丁寧に伝える
「死んだら本当に帰って来ない」という事実は、言葉を選んで伝え続ける必要があります。
❷辛さのサインとして受け止める
「自殺する」と口にするのは、単に「関心を集めたい」という行動であったとしても、その背後にある言葉にできないほどの辛さやSOSであることに変わりはありません。子どもの興味を頭ごなしに否定せず、「そういったことに興味があるんだね、わかるよ」という穏やかな姿勢で、まずは子どもの感情を受け止めてあげてください。
❷辛さのサインとして受け止める
「自殺する」と口にするのは、単に「関心を集めたい」という行動であったとしても、その背後にある言葉にできないほどの辛さやSOSであることに変わりはありません。子どもの興味を頭ごなしに否定せず、「そういったことに興味があるんだね、わかるよ」という穏やかな姿勢で、まずは子どもの感情を受け止めてあげてください。
子どもの興味を尊重しつつ、辛さを理解し、命の重さを伝えるというバランスが大切です。
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監修者プロフィール
福島美由紀 (ふくしま・みゆき)
スクールカウンセラーとして約20年間、小中高等学校で勤務。看護学校2校の非常勤講師として「カウンセリング理論」「メンタルヘルスマネージメント」の講義を担当。スクールカウンセリングでは、不登校、非行、いじめ、友人問題、発達障害のほか、育児不安や家庭の問題など、さまざまな悩みに対応。子どもや保護者の悩みを聞くだけでなく、教職員の相談、研修や講演会、教育プログラムなども手掛ける。

